壁からの雨漏り
“雨漏り”というとすぐ屋根からと思われがちですが、実は想像以上に壁面からが多く、(財)住宅保証機構によると、2009年部位別事故件数では、屋根の13.3%に対し、壁は全体の72.9%を占めていました。
従来、外壁の防水にはアスファルトフェルトや透湿防水シートが使用されてきましたが、軒の出が小さくなるなど建物形状が変わってきたことや、出入隅など複雑な部位が増えてきたことで、単にシート状の材料を張るだけでは雨水の浸入をくい止めることが難しくなっています。
壁からの雨漏りは、特に開口部廻りからの浸入が多く確認されており、この部分の処理が非常に重要となります。
壁面開口部廻り・笠木等からの漏水
下図の矢印部分が雨水の浸入経路となりやすい要注意ポイントです。

トータルシステムで雨を防ぐ

外壁の特に開口部回りでは、下張材のみでは十分に雨を防ぎきれないので、防水テープや増張りシートなどの副資材を組み合わせることで、対応することをお勧めします。
この場合、適正な材料で、使用順も含めて正しく施工することが大切です。施工を誤るとかえって雨水を呼び込むようなことにもなりかねませんので注意が必要です。
●サッシ、手摺壁飾り窓などの開口部
窓などの開口部では、壁との取り合い部分からの雨水が枠を伝って上から下に流れ、開口部枠の下側から下張材の内側に浸入しやすくなります。また下張材のように面で覆うタイプの材料ですと、どうしても隅角部に覆いきれない部分(ピンホール)が生じてしまいます。そこで、伸張性のある材料で、ピンホールをふさぐ事が必要になります。

●ベランダ笠木

笠木同士のジョイント部や、手摺を取り付けた部分の釘穴などから笠木の裏へ雨水が浸入する場合があります。ベランダ壁の天端は水勾配がほとんどないため、一時的に雨水が滞留して下張材の劣化を促す原因にもなります。また、下張材の釘穴から内側に浸入することもあります。そこで釘穴回りの止水性に優れた材料が必要となります。

外壁下張材(フェルト、透湿シート)を施工する前に、要注意ポイントを補強


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